英真学園(えいしんがくえん)

 

教員ブログ

二学期が始まりました

2010/09/01

いよいよ二学期が始まりました。一年の中で一番長い二学期であり、一年の中心となる二学期です。2学期は、日頃の授業だけでなく、学園祭や体育祭などの大きな行事が集中します。一つひとつの行事をとおして人として成長する様々な学習機会があります。生徒の皆さんと先生方としっかり取り組んでほしいと思います。 三年生はすぐに入社試験、入学試験が始まります。就職・進学をきっちり決めて卒業してほしいと思います。1・2年生は、これからの英真学園を背負って立つ気概を持って生活してほしいと思います。 この夏、富士山を甲府側から見ました。私たちの多くが見る富士山は、新幹線の車窓から見る、静岡側からだと思いますが、忍野八海(おしのはっかい)から見る富士山は格別です。その忍野に岡田紅葉写真美術館があり、行ってきました。岡田紅葉さんは、77歳で亡くなるまで40万枚以上の富士山を撮り続けた写真家で、その代表作『湖畔の春』は千円札の富士山のデザインの元となったそうです。展示してある写真も素敵なものばかりでした。その写真美術館で、『あなたとぼくと、一本の木の物語』という夏季企画展が催されていました。医師で作家でもある鎌田實(かまたみのる)さんの散文詩に、前田真三・晃さん親子の撮影による北海道・美瑛の丘の写真がコラボレートされた展示でした。深く心に残った作品ばかりでした。鎌田實さんの詩を一編、紹介します。「ダメな自分を見つめる」という詩です。 わかっているようで 意外に知らないのが自分のこと 自分という人間はどういう人間なのか 見つめるといい 青空に浮かぶ大きな雲は 上から丘を見ていないことに気がつきました 丘の上に映っている自分の影を見ているのです ぼくも自分のことを見つめてみました 発見するのはいい自分ばかりではありません 邪悪な心に気がつきました でも、逃げてはダメ 自分のマイナスを何とかしようとする中で 成長ができたようにも思います 少しだけですが ダメな自分に気がつくと 人にやさしくなれました 少しだけですが 自分の中に獣がいることを知って がまん強くなりました 自分のずるさを知って、落ち込んでいる人へ 誰かを傷つけて悔んでいる人へ 悩みすぎないで、と言えるようになりました みんな似たようなものですから あなたのためにも、陽は必ず昇ってきます。 どうでしたか、何か伝わってきましたか?感じるものがあったでしょうか。興味がある人は、『よくばらない』著者:鎌田實(PHP研究所発行@1000円)が出版されています。 まだまだ暑さは続きそうです。暑さに負けることなく、元気に2学期の学習や行事に取り組みましょう。(内田)
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