教員ブログ
被災地訪問報告その2
2011/08/25
海に面している閖上(ゆりあげ)地区の小高い人工の丘に登りました。新しい卒塔婆があり、360度見渡すと廃墟と化していました。家の土台だけを残してほとんどの家が流されていました。田んぼも畑も全滅です。やっと道路がどうにか確保できた程度で、工事車両が動いていました。陸に打ち上げられた舟もまだ残っていました。閖上地区の近くには名取川があり、津波は川を遡上していきました。
閖上浜は普段の夏では海水浴で賑わっているのでしょうが、人の姿がありません。護岸壁も津波にやられたとお聞きしました。
宮城県では、高校生の死亡75人、安否不明12人、教職員の死亡1人(7月12日現在)だそうです。津波の被害はなくても地震により多くの被害が出ています。仙台市内の常盤木学園高校を訪ねましたが、修復の工事中でした。最初の見積もりよりも大幅に増える億単位の工事になるとのことでした。
訪れた8日は仙台七夕まつりの最終日。仙台駅からアーケード街まで七夕飾りが煌びやかに風に流れていました。一日も早い復旧・復興を願わずにはいられません。
今、東北大震災から五カ月が過ぎ、復旧・復興が進められていますが、現実の問題として、東北大震災規模の地震が起こり、津波が押し寄せてくると考えた時に、私たちは何ができるのか、何をしなければならないのか、それぞれのレベルで考えなければなりません。(内田)
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